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「統合検定」実施見送り 給工財団、コロナ禍受け再検討へ マイクリップに追加

 給水工事技術振興財団は9日、ポリエチレン管検定と統合した給水装置工事配管技能検定会の「全国標準統合検定」(統合検定)について、新型コロナウイルスの感染拡大の状況を踏まえ、実施を見送ることを決定した。

 同検定会の合格者は、平成23年8月30日付厚生労働省水道課事務連絡「給水装置工事の適正な施行について」で定める「適切な作業を行うことができる技能を有する者」として認定される。

 同財団では、従来の全国標準検定(標準検定)と統合検定を今年度から3年間の経過措置期間を設けて並行実施し、令和5年度から「全国標準統合検定」に完全に移行する予定だった。しかし、統合検定は従来検定より長時間を要することから今年度も並行実施は取りやめ、従来の検定のみの実施となっていた。

 さらに統合検定は、使用する会場や必要な資機材等の確保、適切な時間割の設定等の課題もあることから、来年度以降の並行実施も取りやめ、令和5年度からの完全移行も見送ることとした。

 また、経過措置期間内の標準検定合格者のうち、配水用ポリエチレンパイプシステム協会および青ポリ管のメーカーによる講習を修了し、1年以上の高密度ポリエチレン管の施工実務経験がある技術者を統合検定合格者と同等とみなす経過措置も実施しない。

 今後、水道給水用ポリエチレン管の外径寸法規格の統一、実技科目への追加などを踏まえた現場ニーズに即した検定会の総合的な見直しを早急に進めるとしている。


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