日本水道新聞 電子版

2021年517日 (月) 版 PDF版で読む 別の日付を表示
2021年517日 (月) 版 別の日付を表示 PDF版で読む

さらなる採用拡大へ POLITEC総会 マイクリップに追加

2021/05/17 産業 業界団体

 配水用ポリエチレンパイプシステム協会(POLITEC)は4月13日に都内で第28回理事会と定時総会を開いた。令和2年度の活動報告では配水用ポリエチレン(HPPE)管の採用拡大状況等を説明し、3年度の活動計画で引き続きPRに注力する方針を示した。

 あいさつに立った土和広会長は、水道関係団体の総会や講演会、展示会などが新型コロナウイルスの影響で中止や延期となった中でも「HPPE管はほぼ前年並みの実績を確保できた。日本水道協会の令和元年度の検査実績では、口径150mm以下のシェアは延長ベースで49%となっている」などと説明。「昨年度も地震や豪雨で被害が発生し、災害に強い管路の構築が以前にも増して求められている。全国の事業体に正確な情報を伝えるとともに適材適所の採用を促進し、持続化・強靱化に貢献していく」と決意を述べた。

 昨年度はPOLITECの技術講習会・施工講習会も開催中止が相次いだが、1711のターゲット事業体に対する提案活動の結果、71事業体で採用拡大に至った(前年は60事業体)。内訳は新規採用が17、本格採用が8、口径拡大が18、限定・試験採用が28事業体。

 今年度の活動としては、各事業体の「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」に基づく耐震化・耐災害性強化事業に対し、総力を挙げてHPPE管採用による更新率・耐震化率向上を提案していく。具体的には、年内の改訂が見込まれる日本水道協会「水道施設耐震工法指針・解説」の内容次第とはなるものの、POLITECの「耐震設計の手引き」の解説にその他の講演を盛り込んだ説明会を継続して企画する。また、プラスチック管材の長期内圧強度に関するJIS規格化に関連団体と取り組む。

 さらに、過去の経年管評価実証データを用いて100年寿命の検証資料の改訂を進める。仙台で開催予定の水道展と全国水道研究発表会、第17回世界地震工学会議などでのPRにも努める。


この記事を見た人はこんな記事も見ています

産業の過去記事一覧

×
ようこそ、ゲストさん。
新規会員登録 ログイン 日本水道新聞 電子版について