許容ひずみを変更 POLITEC HPPE管、対L1地震動を3%に マイクリップに追加
配水用ポリエチレンパイプシステム協会(POLITEC)は、水道配水用ポリエチレン管のレベル1地震動に対する許容ひずみを3.0%に変更した。これまでの調査研究の成果を踏まえ、従来の1.0%から変更したもの。
POLITECの「水道配水用ポリエチレン管の耐震性評価検討委員会」は、平成30年3月に「耐震設計の手引き」を刊行した後も、耐震性能や変形性能などの調査と研究を続けてきた。その成果を今年2月の会合で総合的に検討した結果、レベル1地震動に対する許容ひずみの変更を決定した。理由としては、▽地震動とその再来を想定した同じ部材での再度の繰り返し伸縮試験の結果、想定される地震動の繰り返し回数(振幅数)の40倍以上の伸縮に耐えられること▽繰り返し伸縮試験後の引張試験結果が新管と同様で性能の劣化が認められないこと▽高い粘弾性能を有し、地震動や常時荷重などにより発生するひずみと応力が大幅に回復・緩和する性能があること――を挙げている。
今後も引き続き、レベル2地震動や地盤変状に対する許容ひずみ、耐震設計における常時荷重の扱いなどについての調査・研究を進めていく。