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地元高校の「人財」育成 清水合金製作所、文科省事業で教員派遣 マイクリップに追加

2021/08/26 産業 企業
辞令を受け取った橋岡氏(右)

 清水合金製作所は、文部科学省の「マイスター・ハイスクール事業」の指定校となった滋賀県立彦根工業高校に、元常務の橋岡由男氏を産業実務家教員として派遣する。

 橋岡氏は彦根の三大地場産業の一つであるバルブ業界で新商品開発や技術者育成に携わり、日本バルブ工業会の技術委員長や、JIS規格など各種委員会の主査などを務めてきた経歴を持つ。同事業では、SCREENホールディングス(本社=京都市)から派遣されたCEOとともに、数々の産業を創出してきた地場に新たな産業を創出し、地域を活性化できる”人財”を教育現場から育成する。

 マイスター・ハイスクール事業(次世代地域産業人材育成刷新事業)では、産業界・地方公共団体・専門高校が一体となり、地域の継続的成長を牽引する先端的な職業人材育成システムの構築を図る。文科省としては、専門高校における教育課程の改善などを成果モデルとして示し、全国的な取組みの加速化を目指す。事業期間は3年間。

 全国で12の事業が採択される中、近畿では唯一、滋賀県立彦根工業高校の「変化への挑戦(Challenge For Change)~進取の気性を生かし持続可能な新たな地域産業を共創できる技術人財の育成~」が選ばれた。文科省の発表によると、構想しているのは「ICT・デジタル教育で連携を図りながら、高付加価値を持つ産業へと創出できる〝人財”を多様な主体の共創により育成するシステム」。最先端技術と地場の伝統産業等の技と心を生かし、郷土愛にあふれた人財の育成によって地域を活性化させ、ICT&歴史都市という未来像の実現に貢献していくという。推進機関は滋賀県教育委員会、彦根商工会議所、彦根市の3者。


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