日本水道新聞 電子版

2021年107日 (木) 版 PDF版で読む 別の日付を表示
2021年107日 (木) 版

エネルギー・住宅で事業拡大 フソウHD、四国地域大手を子会社化 マイクリップに追加

2021/10/07 産業 企業

 フソウホールディングスは1日、再生可能エネルギーや住宅関連の事業に取り組む日本エネルギー総合システムグループの全株式を取得したことを発表した。太陽光発電の開発やローコスト住宅の販売といった同グループの強みを生かし、フソウグループとして「これからも水・住まい・エネルギーの領域で持続可能な地域社会の実現に寄与していく」としている。

 子会社化の対象となったのは、日本エネルギー総合システム(本社=高松市)とグループ会社の日本エネルギー工事システム(同)、四国スマートハウス(観音寺市)。香川県発祥の企業グループとして、主に四国エリアで再エネや住宅、新電力、風力発電などの事業に取り組んでいる。

 中でも太陽光発電については、設置に適した土地の発掘から設計・調達・建設、アフターメンテナンスまでを一気通貫で展開する。同社によれば施工実績は年間600件を超え、四国一だという。

 フソウグループはこれまでも上下水道・住宅・エネルギーの3事業を展開してきた。さらに今年度からスタートした経営計画「FUSO VISION2030」では、中核事業である上下水道事業の拡大とともに、政府のグリーン成長戦略に合わせて、また社会課題となっている空き家・空き地問題の解決に向けて、再生可能エネルギーや不動産領域への注力を掲げていた。

 エネルギー事業に関しては、すでに小水力発電や下水処理場でのバイオマス発電をビジネス領域の一部としているが、今回の子会社化で太陽光発電などに範囲を拡大する。今後は自立分散型エネルギーシステムの構築を目指し、カーボンニュートラル宣言自治体や、脱炭素に取り組む企業への提案活動に力を入れていく。

 住宅事業では、需要者のニーズに合わせた住環境の提案や、空き地問題の解決に取り組んでいく考え。メニューとしてはZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス=省エネや創エネで実質的なエネルギー収支ゼロ以下を目指した住宅)やローコスト住宅、リノベーション、グリーンインフラなどを取り揃える。


この記事を見た人はこんな記事も見ています

産業の過去記事一覧

×
ようこそ、ゲストさん。
新規会員登録 ログイン 日本水道新聞 電子版について