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脱炭素・循環型社会へ 日本ヒューム・NJS、合弁会社が事業開始 マイクリップに追加

2022/03/10 産業 企業

 日本ヒュームとNJSの合弁会社「コンフロンティア株式会社」が2月15日に設立され、3月1日から事業を開始した。主な事業としては脱酸素マテリアル、再生可能エネルギー、インフラソリューションを挙げている。資本金は1000万円、出資比率は50%ずつで、代表取締役社長には日本ヒューム執行役員技術本部長の田中敏嗣氏が就任した。

 主要事業のうち脱炭素マテリアル事業では、脱炭素社会を推進する資材の開発と関連サービスの提供に取り組む。特に低炭素コンクリートやCO2吸収建設資材、CO2分離利用技術の開発と事業化を進める。

 再生可能エネルギー事業では、サービスの提供を通じてインフラに関連した導入促進、地域のエネルギー自給率向上、災害時のエネルギー供給などを図っていく。インフラソリューション事業では、長寿命化対策や循環型社会に対応した資源再利用とスマートインフラによる情報活用を推進し、ライフサイクルを通したトータルソリューションを提供する。

 本店所在地は日本ヒューム本社と同じ東京都港区新橋。役員体制としては田中社長のほか、取締役にNJS執行役員東京総合事務所長の竹田功氏が、監査役に日本ヒューム経理部課長の児島健一氏がそれぞれ就任した。

 日本ヒュームとNJSは昨年4月から新会社設立に向けた協議を重ねてきた。背景には人口減少やインフラの老朽化、自然災害の激化、脱炭素社会・循環型社会、デジタル社会、感染症といった新しいニーズがあるという。総合的な対応と技術開発が必要とされる中、新会社は技術力とノウハウを生かしてインフラの課題に取り組み、ソリューションを提供していく。


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