HPPE管の採用拡大へ POLITEC、定例総会 マイクリップに追加
配水用ポリエチレンパイプシステム協会(POLITEC)は4月21日、都内で第29回理事会および令和4年度定例総会を開き、12議題を審議した。
あいさつに立った土和広会長は「当協会も設立から四半世紀を越え26年目に入った。水道用途の配水管の全体需要が落ち込む中、日本水道協会の検査実績から算出した口径150mm以下の水道配水用ポリエチレン(HPPE)管のシェアは延長ベースで50%を超える見込みとなっている。コロナ禍において活動に制限がある中、着実に採用を積み重ねている」と現状を説明。加えて「自然災害は時と場所を選ばない。その時に備えて、水道管路の耐震化の早期実現を求める声も高まっている。日本の資産である水道を健全な形で将来に引き継ぐため、最適な情報と最適な手段で正確な情報を伝え、水道の持続化・強靱化に貢献していきたい」と決意を述べた。
令和3年度の活動報告では、国の「防災・減災、国土強靱化のための5カ年加速化対策」の推進が図られる中、耐震化・耐災害性強化事業に総力を挙げて取り組んだ。1698のターゲット水道事業体へ提案活動を行った結果、採用拡大(新規10、本格採用12、口径拡大13、限定・試験採用23)の事業体は58(前年71)に上った。
4年度の活動方針としては、水道関係団体、水道事業体等の認知度向上策として、HPPE管の特性を引き続き発信していく。需要開発グループがリストアップするターゲット水道事業体に対しさまざまな切り口で個別提案を行う。未採用の事業体向けの新たな切り口としては、スクイズオフ工法メニュー説明会を実施する。
また、6月下旬以降に発行される「日水協水道施設耐震工法指針・解説改訂」の内容を確認しながら、第二次HPPE管耐震性評価検討委員会の「耐震設計手引き」を改訂し、信頼性向上につなげる。名古屋市で開かれる水道展および全国水道研究発表会、水道技術国際シンポジウムなどに参加しPRに努める。
なお、役員改選が行われ、新たな事務局長に半田盛久氏(クボタケミックス)が就いた。
