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圧着工法に熱い視線 POLITEC、道内でスクイズオフ解説 マイクリップに追加

2022/05/12 産業 業界団体
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  • 北見市での説明会
  • 名寄市での説明会

 配水用ポリエチレンパイプシステム協会(POLITEC)は4月14日に北見市、同15日に名寄市でそれぞれEF接合およびスクイズオフ工法の説明会を開催した。

 スクイズオフ(圧着)は、水道配水用ポリエチレン(HPPE)管の維持管理や補修のために用いられる工法で、管路を施工する際に水の流れを一時的に抑制することができる。適用サイズは呼び径50、75、100。既設管との接合にはメカニカル継手を使用する。

 説明会では、昨年9月に施工要領を改訂した維持管理マニュアル・スクイズオフ工法の施工手順に基づいて担当者が詳細な説明と実演を行った。

 北見市の説明会には、市職員をはじめ近隣の美幌町職員らおよそ10人が参加。設置位置および切断位置の決定からスクレープ、スクイズオフ工具の設置、管の切断・撤去や圧着部矯正(リラウンダー)、補修用EFソケット挿入、融着といった作業工程をつぶさに視察した。

 説明会の終了後、北見市上下水道局・高木伸彰水道課長は「当市では令和2年度末で有収率が80.2%と漏水が多く課題となっている。この工法は不断水で施工でき、呼び径100まで対応しているため課題解決の選択肢が広がると感じた」と話した。

 また、美幌町建設部上下水道課の石山隆信課長は「当市では施工箇所によってHPPE管と他管種を使い分けているが、管工事組合にも工法の周知を図りたい」と興味を示した。

 名寄市では、名寄市管工事業協同組合の協力により説明会を開催し、約30人が参加した。同市では平成10年と極めて早くHPPE管を導入しており、市内にも60kmを超える埋設管がある。工事業者も施工には慣れているものの、実際の施工手順を真剣な表情で見守るとともに、新工法について担当者に質問を寄せていた。


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