施工品質の確保へ POLITEC、推奨工具認定を開始 マイクリップに追加
配水用ポリエチレンパイプシステム協会(POLITEC)は10月11日から、ポリエチレン配管における施工品質の確保・向上、また施工工具が安心・安全に使用できることを周知するため、水道配水用ポリエチレン(HPPE)管・継手の施工工具について認定を行う「推奨工具認定制度」の運用を開始した。
HPPE管・継手の普及に伴い、各工具メーカーでも施工工具の開発が進んでいる。その一方、一部の施工現場で工具が要因とみられる施工不具合事例が報告されている。このためPOLITECでは、正会員および賛助会員が製造・販売するHPPE管・継手の施工時に使用する工具について、適正な評価を実施した上で推奨工具の認定を付与する「推奨工具認定制度」を制定した。
認定までの流れとしては、工具メーカーが工具の申請書等をPOLITEC事務局へ提出、協会正会員で構成する設計施工WG(ワーキンググループ)で工具を評価。評価はガイドラインにのっとって行われるとともに、管・継手メーカーによる現物を用いた評価を行い、評価結果を設計施工WGへ報告・審議した後、認定可否を事務局で判断するフローで運用している。
ガイドラインは工具別となっており、あらかじめ設計施工WGが中心となって作成した。性能面だけでなく取り扱いを含む安全面も評価対象で、統一された評価項目と基準で審査が行われる仕組み。また、工具評価は管・継手メーカーで現物を用いて実施しているため、実施工に近い形式での評価が行われる。
推奨認定された工具はPOLITECのHP上で一覧公開される。また、認定を受けた工具は、カタログやリーフレットなどに「POLITEC推奨工具認定制度」と表示できる。
POLITECでは今後とも、ポリエチレン配管におけるさらなる施工管理・施工品質確保に向けて、引き続き協会としても活動を継続していきたい、としている。
