補修弁を補強・延命化 清水合金製作所、補修弁補強金具を発売 マイクリップに追加
清水合金製作所は、老朽化した補修弁を補強・延命化する「補修弁補強金具」の販売を開始した。補修弁上下のフランジ部を挟み込むように固定し、弁箱接合部のボルトが破断した際の漏水を防ぐ。弁室内に入ることなく、地上から専用工具で施工できることが大きな特徴となっている。
補修弁は従来から、上部と下部に分かれた弁箱をボルトで接合する2ピース構造が主流となっている。現在はステンレス製のボルト・ナットが一般的だが、古い補修弁には鉄製のものが使われており、腐食が進んで破断し、弁箱接合部から漏水することがある。
清水合金製作所の補修弁補強金具は、補修弁の周囲から装着し、上下のフランジ部を締め付けて固定する。これにより弁箱接合部からの漏水を防止するとともに、補修弁と接続する消火栓・空気弁やT字管などのフランジ補強金具としても利用できる。
施工性を高めるため、フランジに引っかける上下の部品と、その間をつなぐタイロッドをあらかじめ一体化させた。施工時には専用の仮置き工具で吊り下ろし、補修弁を横から挟み込むように装着。連結ボルトの挿入・仮締め、タイロッドの締め付けまでをすべて地上から行える。使用する工具や作業工数も少なく、施工の手間と費用を抑えられる。
あらゆるメーカーの補修弁に装着でき、呼び径75向けと100向けの2サイズをラインアップ。呼び径75は面間100~400mm、100は面間200~400mmに対応する。