札幌市、局からDX意識の醸成へ 14社が出展 すいどうDX展初開催 マイクリップに追加
札幌市水道局は10月27日、DX技術に関する最新情報の収集や職員、職場のDX意識の向上等を目的にした「すいどうDX展」を本局庁舎で初開催した。
展示されたのはシステム標準化・共通化、手続きのオンライン化、AI/RPAの活用、テレワークの推進▽セキュリティ対策、オープンデータの活用などに該当する製品やサービスで、全14社が各々ブースを展開。局職員をはじめ、他部局、さっぽろ連携中枢都市圏に関連する8市町村と4水道企業団、さっぽろ水道サービス協会などから約250人が来場した。
展示会はスマートフォンでの事前登録や顔認証による人数カウントを利用するなど、デジタル技術を活用した業務の効率化に関心を持てる場づくりを意識。また、水道事業だけでなく、日々の行政事務の省力化や効率化などを主力にした製品やサービスを展示し、デジタル化の選択肢を広げ、導入ハードルを上げないようにした。その結果、会場は3カ所にわかれていたが、会期中いずれも多くの参加者でにぎわっていた。
札幌市水道局では今年2月にDX推進を検討するため、財務課長をリーダーに局横断的なチームを編成。さまざまなDX技術に関する情報を収集してきた。
今回の展示会もチームメンバーから「DX技術を持つ企業から直接話を聞く機会を設けたい」というアイディアが挙がり、実施に至った。ポスター制作やブース設営等、すべて職員らで行い、出展企業は局HPなどを使って募集した。また、これまで収集してきた情報やデジタル戦略推進室からの情報をもとにチームメンバーが話を聞いてみたい企業も複数選出したという。
展示会の広報や統括などを行った西原口高大企画課長は「(参加者が)外から見るだけでなく、企業の方と話している姿を多くみられて、意識の高まりを感じられた。新しい技術を導入するとき、ハードルを感じると思うが、チャレンジ精神で小さいことからデジタル技術の導入が進めば」などと話し、展示会などを通してDX推進へ興味を持ち、新技術利用のハードルが下がっていくことへの期待感を示した。
開催後は来場者や出展企業へのアンケートを行う予定で、今後はその結果も踏まえて検討していく。また、来場者へのアンケートでは今回DX展に参加して思い付いたアイディア等を聞き取り、DX推進の取組みに生かしていく考え。
参加企業は次の通り。
【システム標準化・共通化】▽ESRIジャパン▽サンコー▽メタウォーター▽NJS▽フソウ▽BIPROGY▽ジャパン・トゥエンティワン【手続きのオンライン化】▽水道マッピングシステム▽日本電気▽グラファー【AI/RPAの活用】▽RPAテクノロジーズ▽東日本電信電話【テレワークの推進/セキュリティ対策】▽ソフトバンク【オープンデータの活用】▽NTTデータ北海道