円滑・迅速な応援へ 静岡市・川崎市、合同訓練を実施 マイクリップに追加
メカニカル接合を実践
静岡市と川崎市は、10月30日から11月2日にかけて静岡市の被災を想定した合同訓練を実施した。「19大都市水道局災害相互応援に関する覚書」と昨年取り交わした「川崎市上下水道局と静岡市上下水道局との現地調整隊としての活動に関する覚書」に基づく応援活動を円滑・迅速に実施するための取組みで、相互理解による事業体間の連携強化を図った。
訓練は静岡県中部を中心に最大震度6強の地震が発生し、静岡市清水区で震度6強、葵区と駿河区で震度6弱が確認され、清水区で広域断水が発生したことを想定。4日間にわたって▽情報伝達▽応援隊進行▽応援隊受入▽現地調整隊▽応急復旧▽応急給水▽応援隊帰還――を訓練し意見交換会を行った。
このうち11月1日に実施した応急復旧訓練では、配水用ポリエチレンパイプシステム協会(POLITEC)の協力のもと、損傷したポリエチレン管を修繕する作業を行った。
訓練では、POLITECの職員からポリエチレン管に関する講義を受け、実践。継手に埋め込んだ電熱線に通電して発熱させ、継手内面と管外面の樹脂を融着して一体化させるEF(エレクトロフュージョン)接合や、管の切断、天候や環境に左右されずに施工できるメカニカル接合、管路の任意の箇所を圧着することで水の流れを抑制し、管内の水を抜くことなく補修を可能にするスクイズオフ(圧着)工法などを行い、参加者はポリエチレン管の応急復旧に関する作業への理解を深めた。
