NJS・E&M、〝水道アセットサービス〟に 10月からデジタル系関連会社と統合 マイクリップに追加
水道事業の検針、営業、窓口業務等を全国で展開するNJS・E&M(土屋剛社長)は、親会社であるNJS(村上雅亮社長)の子会社・水道アセットサービス(川﨑達社長)を吸収合併し、10月1日から事業を開始する。4月23日に開かれたNJSの取締役会で、両社の統合が決まった。
水道アセットサービスは、台帳やCAD等のデータ作成、印刷製本、ドローン空撮等を業務領域とし、近年はデジタル化業務に注力している。
NJSでは、上下水道事業を取り巻く環境変化を捉え、2024年度からの中期経営計画において「オペレーションカンパニーを目指す成長戦略」を策定。4月には、オペレーションズ本部を立ち上げ、従来のコンサルタントから、調査・設計・建設・維持管理を一体で捉えた事業展開を図るオペレーションカンパニーに成長するための方向性を明確にした。
この方向性の中で、NJS・E&Mの上下水道のユーザー向け業務と水道アセットサービスのデジタル関連業務を融合させ、カスタマーサービス事業を強化していく。
上下水道事業では、事業者とユーザー間の収納・申請手続きやコミュニケーションツールの多様化、インフラに関わるユーザーとの情報共有と共感形成の必要性、PPP推進に伴う事業運営市場への対応など新たなニーズも生まれている。
新たな統合会社では、上下水道事業におけるカスタマーサービスシステムの構築、カスタマーサービスを推進するデジタル情報基盤の整備、プロアクティブなカスタマーコミュニケーションの推進、カスタマーサービスとデジタル化に対応できる人材の育成等を推進し、上下水道事業のサービス向上と効率化につながる、新たな価値の創出を目指す。
新会社は、存続会社をNJS・E&Mとし、商号は「水道アセットサービス」となる。現社名の「E&M」は、〝Engineering&Management〟の略であり、カスタマーサービスのイメージ、上下水道の資産を総合的に持続させていく目的に近いことなどから「水道アセットサービス」を採用した。