災害対応力の強化・技術向上へ研修充実 千葉県インフラ整備協総会 マイクリップに追加
千葉県上下水道インフラ整備協会(臼倉進会長)は5月30日、千葉市内で第10回社員総会を開催した。各種講習会の開催により会員の一層の技術力向上に努めるとともに、災害対応力の強化も図る。
能登半島地震に伴う応急復旧支援要請が千葉県企業局からあったことを受け、同協会は千葉県水道管整備工事業協会とともに被災地で復旧活動に従事。1月18日~3月3日は石川県志賀町、3月4~31日は輪島市で活動。74日間でのべ1088人が派遣された。
災害時の復旧対応力を高めるため、令和4年度にコスモ工機と資機材供給に関する協定を締結したことに続き、昨年9月に清水合金製作所との間で協定を締結した。
大口径管路の接合実習が可能な「研修技術センター」を千葉市内に開設した。
今年度の事業計画のうち主要事業では、「大口径管配水管接合技術力向上講習会」「配水本管用ポリエチレン管講習会」を実施するとともに、県の資格認定に対する要望を行う。あわせて、継手接合現地団体研修会、CPD継続教育対応講習会、不断水穿孔技能講習会、仕切弁操作業務講習会等を開催する。
同協会の工事賠償責任保険制度の充実、共同斡旋事業としての配水本管撤去管スピード破断機「きったくん」等の推進にも努める。
臼倉会長はあいさつで「災害発生時の大口径管を含む復旧は、われわれが行わなくてはならないと捉えている。技術力を一層向上させて全国一と言われるようになるため、各種講演会を開催する。建設キャリアアップシステムやウォーターPPPへの対応も将来を見据えると必要になる。組合員の皆さまとともに取り組んでいきたい」とあいさつした。