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FS対象3件を公表 国交省・A-JUMP、新技術の普及に期待 マイクリップに追加

2024/08/08 総合 国土交通省

 国土交通省は6日、令和6年度「水道革新的技術実証事業」(A―JUMP)で実施するFS調査(導入可能性調査)の対象技術を公表した。

 今回採択された技術【①災害時における応急浄水と応急給水の一体的運用に関する調査事業(NJS・メタウォーター・WOTA共同研究体)②無電力運転が可能な高度浄水装置に関する調査事業(造水促進センター・協和機電工業・長崎大学共同研究体)③水道管更生技術の要求性能項目の基準化(芦森工業・アクアインテック・オール・管清工業・湘南合成樹脂製作所・大成ロテック・中日コプロ・中林建設・フソウ共同研究体)――の3件。技術性能や事業採算性を含む普及可能性などを検討の上、成果を報告書にまとめる。

 ①では、車載やヘリ輸送が可能で多様な原水に対応できる「セラミック膜ろ過システム」と生活用水の98%以上を再利用できる「水循環型応急給水システム」の一体的運用によって革新的な応急浄水・応急給水システムの確立を図るべく、実現可能性を調査する。

 ②では、電気供給がない条件下でも人力輸送と運転が可能な「浸漬式ナノろ過浄水装置」の普及可能性を調査すべく、異なる3水源(表流水・池・生活雑排水)での実証試験を通して設計性能(処理水量や水質)など実用性を明らかにするとともに、得られた成果を用いて各水道事業体への聞き取り調査を行う。電源がない場合を想定した長期性能も検証する。

 ③では、水道管更生技術の要求性能項目を基準化するため、適用範囲や評価項目、試験方法などを調査する。一部実用化している管更生技術の実績データの収集・分析に加え、既存規格や漏水・地震被害等に関する文献、自治体のニーズなどに関する調査を行う。


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