南海トラフ想定し、地域住民と訓練 フソウ マイクリップに追加
フソウ(角尚宣社長)は10月27日、高松市内のフソウテクノセンターで近隣自治会との合同避難訓練を実施。南海トラフを震源としたマグニチュード9の地震発生を想定したもので、社員・住民合わせて85人が参加した。
訓練の実施は、昨年に続き2回目。住民に自治会館から避難場所へのルートを把握してもらうとともに、防災拠点としての同社施設の理解を深めてもらうねらい。
同社のBCP訓練の一環として、災害発生時の現地対策本部における役割に応じた班分けのもと、実地訓練を実施するとともにその中で自治会から避難要請を受けるというシナリオを設定した。
避難誘導においては、センター正門前の道路から避難所である体育館2階まで、避難者の安全な移動のため、社員11人を配置。昨年からの改善点を生かした新ルートに変更したことで、全員が到着するまでの所要時間が短縮された。
また、センター内の防災設備や備蓄食糧について説明を行った後、訓練用消火器を用いた消火訓練を実施。初期消火の重要性を呼びかけるとともに、普段触れることのない消火器への理解を深める機会とした。
参加した住民からは、「近隣にこうした防災拠点があることがありがたい」「毎年訓練を継続してほしい」「消火器の使い方を練習できたので、有事の際に役立つ」などの声が寄せられた。