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大震災 教訓を実務に 兵庫県企業庁・日水協兵庫県支部 マイクリップに追加

阪神淡路30年で訓練

可搬式膜ろ過装置の紹介

 兵庫県企業庁と日本水道協会兵庫県支部は11月28、29日、合同事業として令和6年度「兵庫県水道災害相互応援協定に基づく訓練」を実施した。今回は、同県が実施する「阪神・淡路大震災30年事業」の一環として行われ、県下の水道事業体による災害対応力の向上を図る応急給水訓練、情報伝達訓練と併せて地震災害時に有効な設備等の紹介が行われた。

 冒頭あいさつに立った同庁の田口司水道課長は「水道事業体でも巨大地震への備えが急務となっている。訓練では、災害時の動作確認だけでなく、兵庫県の水道事業体が一堂に会することで顔の見える関係性を築いていくことが重要」と述べ、訓練の成果に期待を込めた。

 2日間ある訓練のうち、28日は姫路市の北平野配水池で応急給水訓練を実施した。給水車で参集した事業体が同配水池の給水設備と消火栓から給水車に注水を行うなどして、操作手順等を確認し合った。

 続いて、清水合金製作所が可搬式膜ろ過装置(アクアレスキュー)の紹介を行い、令和6年能登半島地震での活用事例や処理フローなど装置の性能について解説した。

 その後、甲山浄水場で希望者を対象に日本ダクタイル鉄管協会とクボタがGX管接合を実演したほか、日本無線が情報共有ツールを紹介した。

 29日には、大規模災害を想定した情報伝達訓練を実施し、応援受援体制の確認等を行った。


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