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人材育成・技術継承の起点に フソウ、高松研修センターが開所 マイクリップに追加

テープカットで船出を祝う

日水協講習会でも活用

 フソウ(工藤修社長)が整備を進めていた高松研修センター(高松市)が11日に開所を迎えた。同日に行われた開所式には、香川県、香川県広域水道企業団、日本水道協会、全国管工事業協同組合連合会などから来賓として多くの水道事業関係者が駆け付け、最新機器を配備した水インフラの人材育成・技術継承のプラットフォームの船出を祝福した。

 水道事業全体で、更新需要が加速度的に増加する一方、配水管・設備工事に関わる専門技能を有する技術者不足が深刻さを増している。加えて高齢化を背景に若手技術者の育成や技術継承が急務となっている。フソウでは、こうした状況を踏まえ、実技・座学・映像体験を組み合わせた新たな技術習得の場として、高松研修センターの整備を進めていた。

 施設は「技術・連携・地域性を一体で育てる拠点」をコンセプトに整備。グループ会社社員のみならず、水道に関わる全ての人に門戸を開き、技能研修や、水道を身近に感じる場として活用する。

 敷地面積は8500㎡、延床面積は1911㎡に及ぶ。内部には物流センターも備え、人材育成と物流機能を担うほか、災害時には緊急修繕資材の供給や復旧活動を支える技術者の拠点としても機能させる。

 研修設備は、配管実技場、座学・動画研修室、屋内研修場、危険体感室などで構成する。

日水協講習会の実技会場となる

 配管実技場は、実現場に近い環境で大口径から小口径まで幅広く配管技能を学べるものとなっている。今年度から日本水道協会の配水管工技能講習会の会場としても使用される。配水管工技能講習会の大口径管部門はニーズが高い講習の一方で、これまで会場は札幌市、東京都、名古屋市の3カ所に限られていた。高松研修センターの開所によって中国・四国地方をはじめ西日本地域の受講希望者にも門戸が大きく開かれる。

 動画研修室では、ワイドスクリーンと3台のプロジェクターを備え、現場の最前線を臨場感豊かに再現。VRを活用することで、従来の座学では伝わりにくかった作業の流れなどを分かりやすく学べる。このほか座学研修室等も設けられ、基礎知識の習得から現場を想定した実践トレーニングまで段階的に技術力を高める。

 また、危険体感室では事故を未然に防ぐための安全教育を行う。

 フソウでは、高松研修センターをさまざまな企業、自治体、地域住民との交流の場としても活用していく考え。

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  • 工藤社長
  • 青木理事長
  • 藤川会長
  • 池田知事
  • 角社長

 開所式には、フソウの工藤社長のあいさつに続き、来賓として駆け付けた日本水道協会の青木秀幸理事長、全国管工事業協同組合連合会の藤川幸造会長が祝辞を述べた。また池田豊人香川県知事による記念講演も行われた。

 工藤社長は「研修センターを通じて、業界の魅力や社会的意義を次世代へ伝え、将来にわたり人材が集まる業界であり続けることにも貢献していきたい」と決意を述べた。

 青木理事長は「配水管工技能講習会の会場として今年度から利用させていただく。より多くの技能者育成に向けた門戸が開かれ、西日本の拠点として広く活用されることを心から期待する」と呼び掛けた。

 藤川会長は「完成を心待ちにしていた。研修センターが中小企業の水道業者にとって教育訓練の大きな礎になると確信している」と期待を寄せた。

 池田知事は、香川県内の社会資本整備の課題、関連施策の方向性をテーマに講演を行い、インフラ整備のキーワードとして「安定した投資」と「シームレス」が重要と語った。

 同日行われた施設見学では、危険体感室で専門員による粉塵爆発のデモンストレーション、動画研修室にて研修用動画等を視聴した。

 今後は、大手管材商社の渡辺パイプと共同で、調査設計・施工・維持管理など高度技術研修等のコンテンツや、水インフラの大切さと仕組みを学べる子供向けのアニメーションの製作を進めていく。そのほか、開所と同時に講習会や共同研修を開始し、フィードバックされた知見をもとに若手・外国人材向けの育成プログラムを構築・拡充し、地域インフラを共同維持していくとした。

 閉会に当たってあいさつしたFUSOグループホールディングスの角尚宣社長は関係者からの支援と協力に感謝を示し「地域社会の発展と安心安全な社会基盤の維持に貢献できるよう一層努めていく」と力を込めた。


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