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給水装置の耐震化へ PWA、日水協鳥取支部で講演 マイクリップに追加

 日本水道協会鳥取県支部は11月16日、鳥取市内で令和2年度技術講習会を開き、建築設備用ポリエチレンパイプシステム研究会(PWA)技術委員の峯川操氏と元持和哉氏が給水装置の耐震化対策について講演した。

 峯川氏は、平成27年に厚生労働省が策定した耐震化計画等策定指針や一昨年の水道法改正によって給水装置の強靱化対策が重要性を増していると指摘。特に東日本大震災以降、一次側給水管に高密度ポリエチレン管(青ポリ管)を採用する事業体が増えていることをデータで示した。

 また、過去の地震被害の多くが給水引込み部で発生していることを踏まえ、PWAでは給水部会(正会員=積水化学工業、日邦バルブ、タブチ、光明製作所)を設置し、分水栓に回転機構を備えた給水システムの開発など給水管の耐震化・長寿命化を提案したことを紹介した。

 元持氏は、土槽実験による給水装置引込み部の耐震性評価について解説。レベル2地震動における青ポリ管を対象とした実験では、サドル部の回転機構と接合部の屈曲で変位に追従したことが確認されたことなど、金属製配水管から分岐した給水装置の耐震性の評価結果に言及した。


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