施工性向上へ要領改訂、POLITEC・スクイズオフ工法 マイクリップに追加
配水用ポリエチレンパイプシステム協会(POLITEC)は、維持管理マニュアル・スクイズオフ工法の施工要領を改訂した。スクイズオフ(圧着)工法は、水道配水用ポリエチレン管路を施工する際、水の流れを一時的に抑制するもの。維持管理や補修のために用いられる。
短管による破損補修を行う場合、管路に設置した油圧式スクイズオフ工具で任意の箇所を圧着して水を止め、破損部分を切断・撤去する。圧着部付近に補強用EFソケットを挿入した上で、切断した管に代わる短管を接合。圧着部のスクイズオフ工具を取り外し、矯正工具で円形に復元した後、移動させたEFソケットを融着して補強する。対象呼び径は50、75、100で、接合にはメカニカル継手を使う。
今回の改訂では、圧着部の矯正工具(リラウンダー)について加筆したことがポイントとなる。推奨する英国製の矯正工具は従来品と比べて圧着後の復元力が高く、施工性も格段に向上する。実際に昨年、浜松市の経年管掘上工事の現場で同工法を採用した際には、施工に携わった工事関係者らから高い評価を受けたという。
同協会は今回の改訂を機に、老朽管路の更新と耐震化をさらに進めていく考え。