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2022年44日 (月) 版

水道管の可視化で提案 第2回インフラテクコン、旭川高専が地域賞受賞 マイクリップに追加

2022/04/04 産業 業界団体
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  • 旭川高専の学生が発表
  • 表彰式の様子

 第2回インフラマネジメントテクノロジーコンテスト(インフラテクコン)の受賞者をたたえる交流会(授賞式)が3月11日、都内の会場とオンラインの併用で開催された。インフラテクコンは、インフラが抱える地域固有の課題解決に向けたアイデアを全国の高等専門学校の学生から募るもの。水道分野では、旭川工業高等専門学校のチームによる「水道管の可視化システム」が地域賞を受賞した。

 旭川高専の「チームぽんぽんぽんきち」は、掘り返してみないと埋設位置が分からないという水道管の課題解決に挑戦。スマートフォンなどを地面にかざすと、その端末に搭載されているGPSやカメラの情報とあらかじめ準備した3次元水道管マップとを照合し、対応する場所の管を立体的に表示するシステムを提案した。視覚的に埋設位置を確認できるため、工事の安全確保や工期削減による工事費の低減が期待できるという。

 交流会であいさつしたインフラテクコン実行委員会の中川均委員長は「災害を未然に防止するためには計画的な人材育成が必要。そのためには学生時代からインフラに興味を持ってもらうことが重要だと考えており、これもコンテストの目的の一つと考えている」と話し、さらに多くの学生の参加に期待を寄せた。

 ◇  ◇

 インフラテクコンは、土木学会の活動から設立されたNPO法人「シビルNPO連携プラットフォーム」の公認連携事業として昨年から開催されているコンテスト。今回は後援に国土交通省・文部科学省をはじめ、国際協力機構(JICA)、国立高等専門学校機構、土木学会、日本技術士会、日本下水道協会、建設コンサルタンツ協会などが名を連ねた。

 インフラマネジメントの魅力を伝えるという活動趣旨に賛同し、水インフラ関係からも複数の企業・団体の協賛があった。プラチナパートナーとして管清工業、下水道広報プラットホーム、フソウ、またゴールドパートナーとしてパシコン技術管理(パシフィックコンサルタンツのグループ企業)、パスコ、八千代エンジニヤリングなどが参画。交流会当日は企業・団体ブースが設けられ、多くの入場者でにぎわった。


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