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大成建設JVが落札 横浜市、西谷浄水処理施設DB マイクリップに追加

 横浜市水道局で行う西谷再整備事業のうち、DB方式で発注していた浄水処理施設整備工事の落札者が大成・水ingエンジニアリング・シンフォニアテクノロジー・NJS異業種建設共同企業体に決定した。契約金額は570億6800万円(税込)。15日に工事請負契約を締結した。

 西谷浄水場再整備事業は、「1水源1浄水場」「自然流下系の優先」の方針に基づき、①耐震性が不足しているろ過池と排水池の整備②水源水質悪化にも対応できる粒状活性炭処理の導入③相模湖系統の水利権水量の全量処理を可能とするための処理能力の増強――を主な事業内容としている。

 浄水処理施設整備、排水処理施設整備、導水路改良の三つの整備工事に分けて発注されており、今回で全契約者が出揃ったことになる。

 このうち浄水処理施設工事は、施設の耐震性確保、粒状活性炭処理施設の導入、処理能力の増強(39万4000㎥)を目的に整備を行うもの。具体の工事内容は着水井や粒状活性炭吸着池、ろ過池、ポンプ井等の浄水処理施設の新設、既存施設の撤去等。

 完成期限は令和23年3月31日。かつ令和15年3月末までに39万4000㎥の処理能力を有する凝集沈澱・砂ろ過による浄水処理施設の整備、23年3月末までに同量の処理能力を有する粒状活性炭吸着池の整備を求めていた。

 技術資料の評価に当たっては、外部有識者を交えた技術評価支援会議の支援を受けながら、局の評価委員会で意思決定を行った。

 具体的な評価項目は▽一連の浄水処理施設の機能▽自然流下で運用できる施設▽水源水質に適した粒状活性炭処理施設▽浄水場を稼働させながら整備するための考慮(施工について/試運転について)▽整備の早期実現▽品質管理や工程管理を確実に行うための工夫▽施工中の周辺環境への配慮▽工事のイメージアップ▽工事に伴う安全対策および現場作業員の労働環境への配慮▽運転・維持管理への配慮(目的物引き渡し後、水道局が運転維持管理を行う際の配慮等)▽ライフサイクルコスト▽見学者対応への配慮▽市内経済への貢献。


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