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オンライン活動に成果 水団連・総会、名古屋水道展への期待も マイクリップに追加

2022/06/09 産業 業界団体

 日本水道工業団体連合会(会長=木股昌俊クボタ代表取締役会長)は3日に第56回通常総会を開き、令和3年度の事業報告と決算、理事の補充選任の3議案を承認した。昨年度の事業については、感染症対策としてオンライン方式で水道展や講演会を開いてきたことなどを報告。木股会長は、今年10月に現地開催する名古屋水道展に大きな期待を示した。

 冒頭であいさつした木股会長は、官民一体で人材育成と施設更新に取り組む重要性を強調したほか、世界的な脱炭素の動きに言及。カーボンニュートラルの目標達成には創エネが鍵になるとした上で「究極の環境対策は長く使うことであり、更新する上でも維持管理をしながら長期間使い続けられる施設の構築に寄与していかなくてはならない」との考えを示した。10月に開催する名古屋水道展については「会員企業の皆さまが水道事業体の課題解決に向けた提案を紹介し、水道事業の基盤強化につなげることができれば」と展望した。

木股会長

 昨年度は新型コロナウイルス感染症の拡大防止を意識しながら事業を展開。仙台で予定していた水道展はオンライン方式による「WEB水道展2021」に切り替え、102会員が出展、116本の動画を公開した。開催期間は12月1日から3月末までの4カ月で、ユニークユーザー数は約9000人、ページビュー数は8万アクセス超となった。また、3回の講演会と毎年恒例の「政府予算(案)を聞く会」もオンライン配信した。

 一方、1月の新年名刺交換会は東京・名古屋・大阪の3会場とも感染症対策を徹底した上で開催した。国などへの要望活動でも一部は要望書を手渡すことができた。

 会員については4社の入会、4社の退会があり、3月末時点の会員数は34団体・206社となった。入会企業は次の通り(申込順)。フソウメンテック(高松市)▽アンドオン(天草市)▽フラクタジャパン(東京・渋谷区)▽オール(所沢市)

 理事の補充選任は任期途中の辞任に伴うもの。新任の理事は▽石井敦(日立製作所)▽宮川多正(前澤工業)▽田中吉之(全国上下水道コンサルタント協会)▽山本直樹(日本ダクタイル異形管工業会)▽河上智洋(愛知時計電機)▽吉岡榮司(クボタ)――の6氏で、石井理事と宮川理事は総会終了後の理事会で副会長に選任された。

 議事に先立ち、長きにわたり産業界や水団連の活動に貢献した会員・個人への表彰が行われた。受賞者は次の通り。【感謝状】《入会20年以上》東亜ディーケーケー▽日立ハイテクソリューションズ《入会10年以上》ろ材再資源化促進協会

 【表彰状】《委員10年》西澤政彦(NJS)《役員および委員の代理者》中西新二(日水コン)▽花上敬生(横河ソリューションサービス)


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