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2023年15日 (木) 版

水管橋でドローン点検調査 Aqua-Bridge実証に向け準備 マイクリップに追加

 水道技術研究センター(JWRC)は12月22日、ドローンでの水管橋点検に主眼を置く「Aqua-Bridgeプロジェクト」の第1回全体会議を開き、今後の実証実験について議論した。実際の水管橋に対して複数企業によるドローン調査を行う予定で、その後もフィールドを変えての実証で課題を把握する方針。来年度中には実証結果や事業体の取組みなどを事例集に取りまとめる。

 冒頭であいさつしたJWRCの安藤茂理事長は、プロジェクトの目的を「新技術を活用した点検手法等の実用性や課題を検証するとともに、必要に応じて水道施設での実証実験を行う。これらの結果と収集した情報を事例集として整理し、広く情報共有すること」だと説明した。

 続いて長岡裕委員長(東京都市大学教授)は、和歌山市での水管橋事故を例に挙げて「一種の盲点だったかもしれないが、盲点を作らないような研究が必要」と指摘。「ドローン技術は日進月歩だが、水道事業における適用事例は少ない。官民のコラボレーションで技術的な知見を集積し、これからの利用に向けて実りある成果を出していく」と抱負を述べた。

 昨年10月の発足時点で民間企業13社と7事業体、オブザーバーとして厚生労働省と日本水道協会の参加が決まっていたが、その後も事業体委員の募集を続けた結果、今回の会合から豊橋市上下水道局と高知市上下水道局が加わった。

 当初からのメンバーは次の通り。

 《民間企業》NJS▽NTTビジネスソリューションズ▽管総研▽コスモ工機▽三信建材▽大成機工▽多久製作所▽デック▽日水コン▽日本ヴィクトリック▽フソウ▽ミライト・ワン▽明和工業《事業体》仙台市▽埼玉県▽千葉県▽東京都▽神奈川県内広域水道企業団▽横浜市


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