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φ2000mmの不断水分岐工事 横浜市・西谷浄水場再整備、デック・コスモ工機が施工 マイクリップに追加

東側立坑(下流側)の不断水分岐工事

 横浜市水道局は19日、西谷浄水場内の立坑にて、φ2000mm、埋設深さ約10mの既設送配水管に不断水工法による分岐工事を行った。同局によれば、国内最大クラスの不断水分岐工事で、市内では過去最大口径。

 同局では、耐震化や処理能力増強等を目的として西谷浄水場において大規模な再整備工事を行っており、今回は、ろ過池新設に当たり支障となる本管を影響のない位置の管へ切り替えるための分岐工事を行った。

 みなとみらい地区など都市部や臨海部をはじめ市内4分の1程度の給水エリアを担っている西谷浄水場では、昭和20~40年代に整備された土木建造物の老朽化、ろ過池や配水池の耐震性不足、原水の富栄養化によってかび臭の発生傾向が高まっているといった課題がある。こういった課題の解決に向け、西谷浄水場では令和4年から大規模な再整備事業を行っている。

 今回、処理能力の増強を目的としてろ過池を新設する際に支障となるφ2000mmの既設送配水管を影響のない位置に切り替えるための不断水分岐工事が行われた。該当する送配水管(西谷幹線)は市内の鶴見区、神奈川区、西区、中区、保土ケ谷区方面の中心部広範囲に供給する最重要幹線であり、供給を阻害しないよう不断水工法で分岐する必要があった。不断水分岐工事は分岐管取付け、せん孔機設置、せん孔、蓋設置、通水という流れで進められ、せん孔機を回転させながら管をくり抜く様子を公開した。

 今回の不断水分岐工事の受注者は、大成・水ingエンジニアリング・シンフォニアテクノロジー・NJS異業種建設共同企業体であり、東側立坑(下流側)での施工者はデックおよびコスモ工機。11月にはデックおよび大成機工が北側立坑(上流側)で不断水分岐工事を施工する予定。

 なお、今回の工事公開に合わせて、配水池解体現場や場内創設時(大正4年)に建てられた国登録有形文化財の歴史的建造物等も報道陣に公開された。


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