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不断水止水工事を実施 大成JV、西谷浄水場再整備事業で マイクリップに追加

クレーンで切断機を引き上げる様子

 大成・水ingエンジニアリング・シンフォニアテクノロジー・NJS異業種建設共同企業体は横浜市水道局西谷浄水場内の立坑で、国内最大クラスで市内では過去最大口径となるφ2000mm、埋設深さ約10mの既設送配水管に不断水工法による止水工事を行った。3月10日、21日には施工の様子を公開した。

 西谷浄水場では、昭和20~40年代に整備された土木建造物の老朽化、ろ過池の耐震性不足、原水の富栄養化によってかび臭の発生傾向が高まっているといった課題がある。こうした課題の解決に向け、同浄水場では令和4年から大規模な再整備事業を行っている。昨年には、ろ過池新設に当たり支障となる本管を影響のない位置の新設管へ切り替えるための分岐工事を行った。

 同浄水場では、市内の鶴見区、神奈川区、西区、中区、保土ケ谷区方面の中心部広範囲に供給を行っており、供給を阻害しないよう不断水工法で分岐する必要があった。不断水分岐工事は分岐管取付け、せん孔機設置、せん孔、蓋設置、通水という流れで進められた。新設管および既設管の両方に水が流れる状態であったため、今回、既設管に流れる水を止める止水工事を行った。

 東側立坑(下流側)での施工者はデックおよびコスモ工機。北側立坑(上流側)での施工者はデックおよび大成機工。

 10日には、コスモ工機の「インサーティング工法」による施工の様子を公開。21日には、大成機工の「バイト式パイプカッター切断工法」による施工が行われ、切断機をクレーンで引き上げる様子が公開された。

 今回の工事公開に合わせて、配水池解体現場や場内創設時(大正4年)に建てられた国登録有形文化財の歴史的建造物等も報道陣に公開された。


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