ルワンダの施設整備調査 NJSら、JICAから業務受注 マイクリップに追加
NJSは3月28日、国際協力機構(JICA)からこのほど「ルワンダ国マサカ上水道整備事業準備調査」の業務を3社からなる共同企業体として受託し、業務実施契約を締結したと発表した。NJSが、共同企業体の代表企業を務める。共同企業体の構成員は、地球システム科学と協和コンサルタンツ。
ルワンダ共和国の人口は、2022年時点で1320万人。このうち約180万人が同国の中央に位置する首都・キガリ市に集中している。今後、さらに都市化が急速に進むと予想されており、同市の人口は2050年には380万人に達する見込み。
一方、同国では、長期国家開発計画(Vision 2050)において飲料水へのアクセス率99%を目標としており、水道施設の整備が急務となっている。
これに対してわが国では、2050年までを計画期間とする同市の都市給水セクター計画「キガリ市上水道改善整備マスタープラン」の策定を支援し、同プランに基づいて複数の無償資金協力事業を通じて同市の飲料水へのアクセス率改善に取り組んできた。
今回の「マサカ上水道整備事業」は、同市のマサカ地区においてアカゲラ川沿いの地下水を水源とする新規取水施設、および浄水場、配水池、送配水管網等を整備し、安定的な給水の実現につなげるもの。同事業は、現在実施中の無償資金協力事業と並び、同プランにおける優先事業とされている。
同事業により、同地区の現在の給水人口約2万6000人を約16万9000人まで拡大し、同地区の生活環境を改善。人口推計によると、2035年には人口約43万5000人に成長すると予想されている同地区全体の経済成長にも貢献することを目指す。
同事業の内容は、▽土木工事=浄水場施設(2万㎥/日)、取水井戸設置(最大20本)、導水管(4.6km)、送水管(11.2km)、配水池(8カ所)、配水管(15.9km)、給水設備(各戸接続のための給水管および水道メーター」〈国際競争入札〉▽コンサルティングサービス=詳細設計、入札補助、施工監理等〈ショートリスト方式〉。
同事業において共同企業体は、事業の準備調査を行う。
履行期間は、6月27日まで。