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遠隔検針で実証試験 フソウ・四国電力送配電・海陽町、地域課題解決に貢献 マイクリップに追加

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 フソウ(角尚宣社長)、四国電力送配電(横井郁夫社長)、徳島県海陽町(三浦茂貴町長)の3者は4月18日、同日から水道遠隔検針に関する共同実証試験を開始したと発表した。

 四国電力送配電と海陽町は、令和5年6月から同町の水道使用者の水道メーターの一部において、電力スマートメーターシステムと無線接続できる水道スマートメーターに交換し、水道遠隔検針に関する共同実証試験を実施。これにより、将来予測される検針員不足に対する課題の解決、宅内漏水の早期発見をはじめとする住民サービス向上等について検証してきた。

 今年4月からはフソウが参画し、試験の規模を拡大した。

 具体的には、同社が主体となって水道管網の流量を詳細にデータ化して把握し、管路の漏水検知に関する実証や将来の管路更新に向けた最適モデルの考案等に取り組み、遠隔検針システムと水道データの共同利用を通じて、既存インフラの効率化と社会コストの低減の追求に努める。

 実証対象は同町の住宅や事務所など40カ所で、実証期間は4月18日から1年間。

 実証内容は次の通り。

 《従来の取組み》▽遠隔検針の導入効果検証(水道検針業務の効率化、検針員不足の緩和)▽住民サービス向上に資する検討(早期宅内漏水発見、水道使用量見える化)

 《新規の取組み》▽管路漏水検知の実証、将来の管路更新に向けた最適モデル考案▽住民サービス向上に向けた新たな検証等(高齢者などの見守り、空き家の無断使用検知、漏水・断水情報の防災計画等への活用、料金徴収システムとの連係)


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