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業務質向上への技術動向 InterAqua、セミナーで官民が紹介 マイクリップに追加

多くの関係者が来場した

 1月28~30日の3日間、第18回水ソリューション展「InterAqua2026」が東京ビッグサイトで開催された。会期中、延べ4万5202人が来場し、多くの関係者が上下水道の最新技術や取組みなどに触れた。

 30日には会場内のAqua Stageで「次世代につなぐ官民の取り組み~新たな技術開発とAIを活用した先進的支援技術」をテーマとしたセミナーが開催され、官と民の立場から業務効率化に資する技術動向が紹介された。

 セミナーは、国土交通省大臣官房参事官(上下水道技術)の長谷川広樹課長補佐と明電舎水インフラ技術本部技術部企画開発部の鮫島正一副部長が発表者として登壇。

 長谷川課長補佐は「上下水道分野における技術開発の取組」と題し、国の政策を中心に管路メンテナンス技術の高度化・実用化の方向性を話した。

 埼玉県八潮市内での道路陥没事故を受け、国が立ち上げた「下水道等に起因する大規模な道路陥没事故を踏まえた対策検討委員会」の第2次提言では、上下水道管路と地下空間のマネジメントのあり方で管内作業は極力無人化・省力化を目指すべきと意見があったと紹介。これに伴い、大口径かつ大深度でも対応可能な技術開発目標の設定や普及方法などに関する議論を進めたいとした。

 また、ABーCrossにおける管路メンテナンスに資する技術開発の取組みを説明した。

 鮫島副部長は「AIを活用した下水処理場運転操作の先進的支援技術」と題し、令和3年度のBーDASHプロジェクトに採択されたAI技術(NJS、広島市、船橋市と共同開発)の仕組みや性能検証の結果などを解説した。

 同技術は、下水処理場の運用データをもとに▽画像処理▽対応判断▽運転操作▽水質予測――の四つのAIを使い、処理水質の安定化や維持管理コストの低減効果を実証したもの。下水処理場の運転の特徴を考慮し、熟練技術者の運転技術を見える化し、技術継承の最適化・効率化を図った。

 性能検証では▽最終沈澱池のフロック▽スカムの検出▽水処理運転方針の導出――で目標性能を満たしたことや導入効果を提示。研究成果を含むAI技術導入に関する情報は、日本国内および海外で普及が望まれる技術だと語った。


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