〝ポリライナーU〟確立へ 水道管路更生技術協総会、施工性試験を実施 マイクリップに追加
野村会長
日本水道管路更生技術協会(会長=野村充伸フソウ取締役会長)はこのほど第4回通常総会を開催。水道管更生工法「ポリライナーU工法」(適用管径φ100~200)の確立と営業強化等に努める内容の今年度の事業計画案等を決めた。
冒頭、野村会長は「上下水道管路の老朽化による大きな事故が相次ぎ、国民の皆さまの関心が高まっている。上下水道の機能が停止すると社会機能が止まってしまうことが社会的に周知され、国を先頭に老朽化対策が推進されるこの時期に開催する本総会は、今後の方向性を決める上でも重要だ」とあいさつした。
昨年度は、9月に「ポリライナーU工法」の施工性試験(22.5度伏越配管、22.5度と45度の伏越配管)を実施。温度・圧力等の管理基準を満たし、拡径治具・プラグからの蒸気漏れもなく、施工に問題がないことを確認した。また、会員企業の協力により、内圧クリープ性や低速亀裂進展性、融着部相溶性の長期試験を実施した。
同工法へのコンサルタント等からの問い合わせ増加にも対応した。
今年度の上期中に埋設配管での施工性試験を実施し、その後、実現場でのパイロット施工を目指すとしている。
昨年度はケンセイ、丸伸企業の2社が入会。
今年度は、昨年度に引き続いて新規会員の確保、各事業体やコンサルタントへのPR活動、工法の確立に注力する。
役員改選では、野村会長ら全員を再選した。