新会長に松井正樹氏 アイスピグ研、現場目線で魅力発信 マイクリップに追加
松井新会長
上下水道等の管内洗浄工法「アイスピグ管内洗浄工法」の普及・技術向上等を目指すアイスピグ研究会は8月25日、理事会・定時総会を開き、新会長に松井正樹氏(元国土交通省下水道部長)を選任した。前会長の鈴木宏氏(東亜グラウト工業)は特別顧問に就任。また、新たな技術委員長に豊嶋達也氏(同)を選任し、前委員長の結城啓治氏(同)は技術アドバイザーに就いた。
同研究会は10月9日、都内で新会長就任記者会見を開催。松井新会長は「現場の声を聞きながら、社会的意義ある技術としての認知度を一層高めたい」と意欲を語った。
アイスピグ研究会は平成24年9月設立。同工法は、特殊シャーベット(アイススラリー)を水流で流し、管内面の汚れや付着物、夾雑物等を除去する技術で、無害な材料により環境に負荷を与えない工法。今年8月末時点の洗浄実績は全国で464件、累計延長は約253kmに達する。当初は下水道分野で主に採用され、近年では上水道分野で採用件数を大きく伸ばしている。
松井新会長は、同研究会には令和5年から顧問として参画しており、「今後は会長として足を現場に着け、各地域の会員企業とともに汗をかく覚悟で取り組む」と抱負を述べた。
さらには、経年管路の長寿命化等に資する工法として、今後の効率的な管路の管理に貢献していく意欲を示し、「困っている現場にすぐ駆けつける〝上下水道界の救急隊〟のような存在を目指したい」と締めくくった。
