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技術育む場と機会に 長野県実務研修会、新研修施設を活用 マイクリップに追加

基礎を学べる施設

 長野県企業局は10月16日、令和7年10月に竣工された諏訪形浄水場簡易研修設備で令和7年度長野県水道事業実務研修会を実施した。

 同県の事業体では水道技術に精通した職員が少なく、小規模自治体は専門的な知識・技術を習得する時間・機会の確保が課題となっている。今回研修が行われた施設は、この課題に対応するため、施設の維持管理に関する技術の向上や継承を目的に整備。県内事業体と共同利用することで、県全体としての人材育成と技術力向上を図り、将来にわたる安定的な水道事業を目指す。

 同県では市町村等水道事業者への支援として、現場課題に即した実務レベルの研修を平成30年から継続して実施してきた。令和6年度からは市町村研修センター、長野県下水道公社等と連携し、企業会計などを含めた体系的な研修会を定期的に開催している。今回の研修では、長野県内の事業体、長野県下水道公社、長野県企業局から18団体43人が参加した。

 今回研修が行われた同施設では、「漏水補修研修エリア」「弁類研修エリア」「配管研修エリア」「断水・通水・管洗浄研修エリア」「管路探知研修エリア」「給水管漏水探査研修エリア」「配水管漏水探査研修エリア」「計測機器研修エリア」の八つのエリアが整備されており、水道技能に関する基本的な研修を行うことが可能となっている。

 今回の研修内容は▽減圧弁の構造と機能、圧力調整の方法▽ソフトシール仕切弁の構造と操作上の留意点▽空気弁(水道用急速空気弁、不凍急速型空気弁〈エアリス〉)の構造と分解清掃▽時間積分式漏水発見器の機能と取り扱い方法、漏水調査の実際▽消火栓による濁水処理、流量計等の取り扱い――の5テーマ。

 研修の開催に当たり、キッツエスジーエス、クボタ、日本ウォーターソリューション、明和工業、森田鉄工所らの企業が協力し講師を務めた。また、長野市内に本社を置く建設会社の本久が研修に協力した。

 研修では、①減圧弁②ソフトシール仕切弁・水道用急速空気弁③空気弁(エアリス)④時間積分漏水発見器――等の項目について各々30分間の実技研修を実施。研修生を4班に分けて各エリアをローテーションする形式で全項目を研修し、各エリアで講師による説明や実技研修が行われた。質疑応答や研修施設見学、実技が行える自由研修時間も設けられ、参加者は学びを深めた。


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