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一般向け水栓解説充実 日本バルブ工業会総会、JIS次期改正にも対応 マイクリップに追加

2025/08/04 産業 業界団体
西岡会長

 日本バルブ工業会(西岡利明会長)はこのほど、都内で第13回通常総会を開催。給水栓JISの次期改正準備や「吸排気弁の使用年数ガイドライン」制定、同工業会の一般向けコンテンツの改正等を行う今年度の事業計画を決定した。

 冒頭、西岡会長は「昨年は工業会の創立から70周年を迎え、記念行事を盛大に開催するとともに、新中期活動計画をスタートさせた。計画の理念『会員の期待以上に満足度の高い工業会を目指して』の実現に向け、役員一同頑張っているところであり、引き続き皆さまのお力添えをお願いしたい」とあいさつした。

 昨年度は6月6日に都内で創立70周年記念式典を開催し、多様な催しを行った。

 人財育成委員会では、会員各社に1人、同工業会の研修事業の担当者を登録してもらう「研修コーディネータ」の取組みをスタート。「バルブ塾」では、「原価・生産管理」「基準・法令関連(水道法、規格、高圧ガス保安法)」「個別技術(鋳造品質、3Dプリンタ鋳造技術、鍛造、切削加工、ガスケット、蒸気)」で講習を開催した。

 水栓部会では、「JIS B 2061(給水栓):2023」の次期改正、および「戸別給水用減圧弁の使用年数ガイドライン」の制定に向けた審議を実施。同工業会の一般向け水栓コンテンツの内容見直し、水道水質基準改正への対応(PFOS・PFOA等)、水栓のLCA構築に向けた算定ガイドラインの制定についても検討した。

 環境委員会では、例年通り「環境活動報告」を発行するとともに、カーボンフットプリント算定ルール作りの検討を開始した。

 バルブ女史ネットワークでは、「アンコンシャスバイアス」に関する意見交換を実施するとともに、職場環境改善に向けた情報取集のため、事務用品・OA機器等を扱う企業のライブオフィス見学を実施した。

 若手経営層からなる清流会では、創立70周年記念事業の一環として長久手市の「愛・地球博記念公園(モリコロパーク)」で植樹セレモニーを開催。今後、数年間植樹を続けて「バルブの森」を形成するという。

 今年度、水栓部会では、引き続きJIS次期改正への準備を進めるなど給水栓の標準化の推進に努めるほか、「吸排気弁の使用年数ガイドライン」の制定作業に入る。水栓金具の使用安全や維持管理等の関する工業会ウェブサイトの内容の改正、国内外の飲料水規制および化学物質規制への対応、水栓のカーボンフットプリントのガイドラインの制定についても検討する。

 役員改選では、西岡会長らを再選。新任の理事にキッツエスジーエスの小田仁志代表取締役社長(彦根支部長)を選出した。


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